Tayatter

タヤのつぶやき

僕がフリーターを選んだ理由

 


僕は今、大学4年生なのですが、会社員を辞めてフリーターをやることにしました。
なぜかっていうと、、自分を信じて戦う強さが欲しかったからです。

 

 

僕には自信がない。他人になんと言われようと自分の考えを貫く強さがない。

 

僕は今まで、周りの人や社会に認められることでしか、自分の考えを信じてこれなかった。

 


社会には、善悪の基準がある。認める/認めないの明確な境がある。

 

ルールを守れない人は悪い人、守れる人は良い人。
人に迷惑をかける人は悪い人、人を助けてあげる人は良い人。
自分のことだけ考える人は悪い人で、他人のことを優先して考えられる人が良い人。
受験勉強や就職活動を怠ける人は悪い人で、いい大学へ行きいい会社に入る人は良い人。
時間や約束を守れない人は悪い人で、守れる人は良い人。
悪口をいう人は悪い人、ほめる人は良い人。
親に心配をかける人は悪い人で、安心させる人は良い人。
遊んでばかりいる人は悪い人で、仕事を頑張る人は良い人。

 

自分はその、良い人であろうと努力した。良い人であることが自分の人としての価値なんだと思っていたから。
良い人であればほめられる。評価される。それは心地よいことでもあった。評価されることで、もっと頑張ろうとも思えた。

 


でも、そんな人生は楽しくなかった。心から楽しむことができなかった。

 

思いっきり自分を出すことができなくて、自分自身の個性っていうものがわからなくなってしまった。

 

社会が認める範囲でしか自分を出せなかった。

 

自分で自分のことを、面白いとか魅力的だとか思えなかった。
つまらない人間だなと思った。

 


そんな中、一人の友達とよく会うようになった。中学校の同級生だった。

その友人は、

同僚に反対される中会社を辞め、

フリーターをして白い目で見られ、

社会に広く知られていないビジネスをやったことで馬鹿にされ、

そのビジネスをやめたことで信頼していた家族からも理解されなくなった。

 


彼は独りだった。周りは敵だらけなのに、彼は、いつも自分から、その敵の中に飛び込んでいった。自分を理解してもらうために、相手を理解するために。そして、決して自分の信念を曲げなかった。

自分にはそれが理解できなくって、すごいと思った。
だって自分は、他人から非難されるようなことは言えないし、やれないから。それをやると自分自身が否定される、それが怖かったから。

その友人のことを強いな、すげーなと思ったし、自分を信じる姿がかっこいいと思った。そうなりたいと思った。

 

もし自分がこのまま、社会に認められている道を何気なく歩んだら、また守られながら生きるんだろうなと思った。

 

社会のいう良い人からはみ出せず、自分自身を出せないまま生きるんだなと感じた。それが嫌だった。

 

 

だからフリーターになって、社会的地位も年収も人脈も捨ててゼロからやろうと思った。人に白い目で見られ、否定され、そんな中で自分の考えを主張して、理解してもらうところからはじめる。

 


今の自分には何もない。スキルもない。明確な目的地もない。やりたい事業や仕事も定まってない。端から見たらただのクズだ。

 


自分自身を信じることでしか生きていけない。


そういう弱くて無力な自分で戦ってこそ、本当の意味で強くなっていけるのかなと思っている。

 

 

迷わなかったわけじゃない。

最初は会社員になりたかった。内定を頂いた企業は、やりたい仕事ができたし、残業ほとんどなくて休みが多かったし、年収も上場企業の中で平均より上だったし、正直手放したくなかった。せっかく採用してもらったのに。

 

会社員をやっていれば、何も言われない。傷つけられないで済む。
それに、お金があればはるかに行動の選択肢が広がる。
反対に、フリーターはお金はないし、先が真っ暗闇で何も見えない。

 


怖いし不安しかないけど、その道選んで死んだらそれは仕方ないなと思って、前を向いて生きていきます。